映画『窓辺にて』を見て、思うことを前に書きました。
この時に書いてなかったこと。自分の考えの補足と、去年から見てしまうとある人のスキャンダルで、この映画のストーリーのスタートになってる浮気に対してどう思うかから、またぐるぐる人間関係の考えを巡らせてます。自分語りなので、読んでみたい方はどうぞお読み下さい。
映画の話したすぎるラジオさんの窓辺にて回が、いろんな人の考えを知れて面白かったです。茂巳がほんまはめっちゃ怒ってるやん！には、私もそう思いました笑
私は、そもそも、相手を好きだからこうすべきものとか、その衝動や行動する感覚がわからないし、アイデンティティやセクシュアリティなんて知らなかった頃は、わからないなりに誰かと付き合うのかな、ある年齢にはセックスするものなのかなと、なんとなく敷かれたレールに違和感を感じてボンヤリしていました。それでも相手してくれる人が現れた時には、数ヶ月一緒に過ごしてみて、でもやっぱり私の反応が、どう進んでも相手にとっては友達レベルで物足りなくなったようで、私に黙って他の人と付き合って、それを知った友人が心配して親切で教えてくれて。でも私は、あぁ、そうなの。やっぱりね。以上。ぐらいの反応をして、友人にそれだけ⁉︎そんな場合じゃない、何考えてるの！と、めちゃくちゃキレられました。映画窓辺にてで、志田未来さんが稲垣吾郎さんにキレて捲し立てた感じが、まるであの時の友人みたいで面白かった。(あのシーンは、志田さんのキャラの背景もあって、当てこすり的にキレたのが本当に面白かった)
私にしたら、こんな自分に相手してくれる人は貴重で優しくしてくれてありがたかったけど、人は物じゃないし、鎖でつないでるわけじゃなく、24時間くっついてないから自由にあちこち行ける時代に他の人と出会って気持ちが移るのも当然あり得るので、その人へ怒ることではないと思っていて、友人にキレられたことにびっくりしました。
別の人とは、その人にキレられて拳が飛んできた。これだけ色々してやってるのに、なんでそんなに反応薄いのか、つまらない、他の人はもっとかくかくしかじかで良い女だのなんだのと。
"してやってる。" ←この言い方にイラッ。
仮に結婚していたら、でもやっぱり怒れないけど、これからどうするかを話し合うべきことだとは思います。それまで二人で過ごした時間は愛情と信頼の積み重ねの結果で消せるものではないし、残念で悔しいけど、わざわざ離婚という選択肢があって、人の生き方は誰かに縛られるものではないと認められている。それでも、問題や疑いが起こっても、お互いを受け入れて、その後もずっと一緒に二人で過ごしていける方々は、本当に素晴らしい。尊敬してます。
映画の感想にちょっと戻ります。吾郎さんのキャラ 茂巳は、中村ゆりさん演じる妻に、不貞に対してそれは違うと落ち着いて伝えました。紗衣は感情的に、茂巳の愛情表現への疑問、苛立ちをぶつけたけど、茂巳は慌てることなく、自分の気持ちを伝えて、その上で、紗衣がどうしたいのかを尋ねた。苛立ちをぶつけたのにサラッとかわされた紗衣がちょっと気の毒に思ったけど、茂巳は紗衣のことを世界中で誰よりも自分が一番理解していると自負があったから、落ち着いて対応できたのかも。そこが茂巳の深い愛情なんじゃないでしょうか。
世の中には、自分も相手も、お互いに悪意なく同時にいろんな人と付き合える感覚を持つ人もいて、似た感覚を持つ人とわかった上で、問題なく過ごせる人もいる。
私の場合は、友愛や信頼が重要で、離れて過ごすのもありと思っているから、わからない、考えられない、ありえない、そんなの嘘だ、と言われてしまう。
いろいろ調べていくうちに、好きだとか付き合うの中身が一つではないことが見えてきました。若かった頃よりも、その相手によってどう考えているか、どうしてほしいと思っているのかは違うと思ってます。
ただ、愛情を持って接してくれる人を長い間、悪意を隠して"騙して"付き合い続けるのは、信頼関係を壊してしまい、ダメなこと、許されないことだと思います。
それでも、去年から見聞きする、ある人のスキャンダルの一面だけを読んで、"不倫"は最低だクソだサイコだと一言で括って、当人たちを世の中から消すような、切り捨てることはしたくない。
問題は、その人たちどおしで解決すべきことで、本当に騙すつもりで悪意があったのかは、他人が決めつけることではない。
浮気、不倫を許せるか許せないか
当事者の背景を知らずに、ただその言葉ひとつでいじったりジャッジしてしまう言動は、スキャンダルに限らず、私刑のようなとても危険な行為だと思います。
恋愛感覚がわからない私ではありますが、人を大切に思う気持ちはあるので、だから、いつまでもいろいろ考えたくなるこの映画はとても面白いなと思います。
