2022年9月30日 金曜日
大阪 茶屋町 梅田ロフト地下にあった映画館、テアトル梅田が閉館した。
32年間営業されたとのこと。今後はシネリーブル梅田に集中するらしい。
閉館をTwitterで知った時、時計が止まるような気分になった。咄嗟に公式アカウントにお礼を言いたくなって、リプを送った。
閉館イベントの「テアトル梅田を彩った映画たち」はタイミングが合わなくて観れなかったけど、ロミー・シュナイダー映画祭「太陽が知っている」に行けた。50〜70年代の映画をスクリーンで観るのも好きなので、閉館の寂しさも重なり間に合って良かったとつくづく思った。この作品で、テアトル梅田さんの見納めになった。
https://twitter.com/lenwst/status/1573595439663677440?s=46&t=6ReTeImw4yOJqSZZq0In5g
うろ覚えだけど、初めて行ったのが96年頃だったと思う。
通い始めた頃は、インターネットが無かったから、雑誌と店に置いてるチラシ、フライヤーが情報源だった。Weeklyぴあを買って、誌面いっぱいにちっこい字でびっしり掲載されたイベント情報を隅々まで読んで、その中から気になる作品をチェックしていた。今週はキタ、来週はミナミ、つぎは京都と予定を決めていく。映画、ライブ、演劇、お笑い、観たいものでいっぱい。オシャレじゃないのにオシャレな雰囲気やちょっと雑な感じもする街に浸りたかった。
大阪のキタと呼ばれるエリアの阪急沿線近くにある茶屋町界隈をウロウロしていたときの散策ルート。
ESTの中でも安い店で服買って、大中で雑貨見て
紀伊國屋で本探して
迷いながら茶屋町に向かって歩いて
マクド行って
ロフトの中を探索して
テアトル梅田で映画観て
またロフトの上のWAVEに行ってCDと映画や音楽の雑誌探して
またマクドでお茶して
かっぱ横丁で呑んで食べて
club DAWNでいっぱいカッコいい曲聴いて
(いま調べてPublicCafeというイベントだったのを思い出した)
フラフラなって帰る
その頃から基本ひとり行動だったけど、行った先でいろんな人と出会ったり、面白いことも嫌なこともあって、めちゃくちゃ楽しかった時期。
テアトル梅田では、日本も含めて、いろんな国の面白い映画をたくさん観た。正直なところ、よくわからないけどなんか面白かった。でも、三番街シネマやピカデリー、北野劇場で観た作品では描かれることが少ないような、ヨーロッパやアジアに住む人の生活事情を少し知った気分になれることに好奇心が強く傾いた。
通い始めた頃で一番強烈ですぐにハマったのが、『トレインスポッティング』。
エディンバラの若者のぶっ飛んだ生き方に、吐き気と興奮と羨ましさでいっぱいになった。音楽も好きなアーティストが参加していたし、聴いたことなかったアーティストの曲も聴けた。
話題作だったから、いつ観に行っても超満員。立ち見した時もあった。始まるまで待ってる間もまわりにオシャレな人や同じような趣味してる人がいて面白かった記憶。
どこで何を観たか記録するクセがなかったから、テアトル梅田で何を観たか、全部覚えてないのが今になって残念に思う。
良い映画ばかりだったけど、同じ時間に観たお客さんの方が記憶に残ってることもある。
https://twitter.com/lenwst/status/1575817505641496576?s=46&t=6ReTeImw4yOJqSZZq0In5g
サウスパークを観に行った日の夜、恋愛関係や結婚相手探しよりも遊ぶ方に興味があったのに、その感覚が理解されなくて無理矢理年上の知り合いに誘われた合コンに参加することになっていた。
興味ないこと行く前に思いっきり強烈に面白いもの頭に入れて行こうと、ちょっと意地悪な気持ちで観に行った。シアターで出会った外国の超ゲラお兄さんたちについていかずに、真面目に(?)合コンに行って適当に飲んで楽しくおしゃべりしたけど、ごめんやけどサウスパークで一緒に笑ったお兄さんたちの方が頭に残ってる。コンパで知り合った人たち、ほんまにごめんなさい。
スカイビルができた。
その中にガーデンシネマシティもできた。
迷いながら向かうエリアが増えた。
その頃寄ってた場所のほとんどが、無くなったり、名前が変わった。
テアトル梅田さん、たくさん楽しい思い出が作れました。
長い間、ありがとうございました。
https://twitter.com/lenwst/status/1575794710073200646?s=46&t=6ReTeImw4yOJqSZZq0In5g
行ってないけど、閉館の日に、大阪にUNDERWORLDが来日してライブしたことも書いておく。