lensdiary

日記。観たもの、聴いたもの、読んだものについて思い浮かんだこと。感想はネタバレを含んでます。

京都音博2022に行ってきました①

2022.10.9 (日) 

京都音楽博覧会2022 in 梅小路公園 ‼︎ 

 

 

 

kyotoonpaku.net

 

2021年にオンライン配信を見た時、冒頭で佐藤さんと岸田さんのテキストメッセージが映った。お二人の言葉がずっと頭に残っていた。特に岸田さんの書いた音楽との関わり方をまとめた4つの文章は、何か大きな不安があって行動に迷う時に思い出して、単純に何がやりたいかを考えるきっかけになってる。

”『音楽』を、あなたにとって大切な何かに言い換えてみてください。”

わたしにとって、『』に入るのは何かな。

 

 

前日の夜。天気予報を見ても雨が変わらず。9日の夕方になるほど降水確率100%。

本気の雨対策が必要だった。

 

数年前、知り合いに『なんであんたの旅行の準備、そんなに命がけな感じのもんばっかり持っていくの?』と言われたことを思い出す。だって、旅の目的が、標高1000mあたりの山の中や公園の中でやる野外フェスだから。

『なんで濡れてまで、登山用品着てカイロ持ってとか、そこまでして聴いて楽しいの?』

 

楽しいよ‼‼‼

ああ、楽しいさ‼︎‼︎‼︎

 

悪天候の中で、好きな人たちが自分たちも雨に打たれながら、最高の音を響かせることができると実感できるなんて、そんな貴重な体験、他でできるもんじゃない。

でも、野外フェスに行き始めた頃、いろいろやらかして見知らぬ親切な人に助けてもらいまくったのを思い出して、迷惑をかけないように無理は禁物を一番に考える。身体を冷やさない安全ルートを考えて、60%ぐらいで集中して楽しんだ。

 

 

OP

鉄道博物館から電車の汽笛が聞こえてくる中、まちゃおさんMC。毎朝聴いてる声なので和む。足元見えなかったけど、後日Twitterでトレードマークのベルボトムを履いていたことを知る笑

くるりお二人も登場しての開会宣言。ただいまーっの一言が感慨深かったし、ずっと会ってなかった近所のお兄さんたちに(同年代やけど…)会えたような感覚もあって、ものすっごい和んだ。岸田さん豆腐屋前掛け似合いすぎ笑

 

マカロニえんぴつ

くるりの『尼崎の魚』カバーで始まってテンションブチ上がり。ありがとう!知ってる曲の連続だったので、充分楽しめた。音が跳ねたり伸びやかだったり、聴きごたえあった。元気戻った。本当にありがとう!

全部聞きたいけど、雨がぽつぽつし始めていたから、途中でグッズ購入と食事タイムに変えた。小川珈琲のコーヒーとホットサンドの味も気持ちに沁みて、とても美味しい。

 

Vaundy

実際に聴く歌声の、とても強い引力みたいな魅力にびっくりした。バンドメンバーもドラムがboboさんだったりで、音も最高。配信で聴くより全然良い。顔出ししないから、大型モニターは黒背景にアーティスト名のみ。エリア後方の植え込みとかがあるあたりでステージ上手脇を人の隙間から見ていたけど、本人の輪郭だけで雰囲気がものすごい伝わってくる。顔を映さなくても心を惹きつける力がとても強い。とっさに頭に浮かんだのが、フジロックグリーンステージで聴いた井上陽水さんの歌声。音響を考えた天井も壁もないのに響き渡って、気持ちが離れない声。ずっと聴いていたかった。

無理はしないと決めていたので、早めにトイレに向かう。フェスで、雨の時は特に、最推し以外は途中で日常行動に移すのがわたしのルート。雨に打たれながら待機列に並んでる時『走馬灯』が始まる。思わず頭と身体を揺らしてた。気がつけば、前に並んでるお姉さんや後ろの親子さんたちも踊ってた。楽しくて贅沢なトイレ待ち。雨が強くなる。

 

アントニオ・ロウレイロ&ハファエル・マルティニ

雨強い。気温下がる。ぬかるみから離れる。エリアで一番後方の屋根のついてる場所が妙に空いてるので、そこで聴いた。柵とか白幕があるのに、始まった途端、超美麗な音が突き抜けてきた。

意識飛びかける。まるでその場の雨音も自分たちの音に取り込んでいるような、丸みとシャープさと暖かさがある音だった。

雨の中で、普段想像できない聞き方ができるから、やっぱり楽しい。最高の午後だった。

 

いったんホテルに戻って補給。悔。残念。全部雨と気圧のせい。

SISHAMOと槇原さんはいつか単独の時に行きます。

 

梅小路公園に戻り、急ぎ足でエリア入場。日が暮れて、すっかり夜。雨はしっかり降ってる。

 

又吉直樹(朗読)からの、

くるり

 

その②に続く。