lensdiary

日記。観たもの、聴いたもの、読んだものについて思い浮かんだこと。感想はネタバレを含んでます。

4/8土曜夜と4/9日曜日 三ノ宮を少し散策

 

4/8土曜の夜

KOBE SONOSONO'23 くるりで終演。楽しかった~。

 

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園内ライトがほとんど消されて真っ暗な空の下、それぞれのスマホの灯りを頼りに退場口へ進む。シャトルバスの列に1時間弱ほど並ぶ。ワインの酔いはとっくに醒めて、ライブの余韻はあるけど、ますます冷えてくる。列の少し前に、完璧な酔っ払いのべっぴんさんたち。ろれつもまわらず、遠目に見ても気持ちいい酔い方をしていて面白い。どんだけ酔ってもどこまでもべっぴんさんなところに感心してしまった。全員がそれぞれに言いたいことを言い合って、会話になってなくても楽しそう。いいなぁ。バスも同じになった。ずっと言いたいことをしゃべりつづけてる。面白くて気持ちがいい。

 

今日一日ずっと息がしやすかった。というか、やっと普通に呼吸できた気がしていた。何も気にしないで、欲求や衝動のまま動いて、まわりにいた人たちもそれぞれが自分の過ごしたいように動いて、フェスやフロアでよくある妙な暗黙の集団ルールみたいなものも特に気にならず、体調が不安定な高齢の親を置いてきて、自分自身も先行き不透明なのにしっかり楽しみに来てる自分勝手な私だと改めて感じながら過ごしたけど、何も違和感がなくて息ができて楽しいと思った日は久しぶりだった。

 

シャトルバスは三田駅に到着。神戸電鉄の車両が見える。にぎやかな美人さんたちは、何か叫びながら神鉄めがけて走っていった。今日一番笑わせてもらえた人たちだった。

 

JR宝塚線に乗って尼崎駅へ。座席がヒーターで暖かい。気がつけば寝落ちてた。何も考えずに寝落ちたのも久しぶりだった。尼崎駅で神戸線に乗り換えて三ノ宮へ戻る。土曜の夜の神戸線に乗るなんて何年振りだろ。思ったより人が多い。23時少し前ぐらいに到着。宿。しっかり温まった後、またビールでも飲みながら今日の記憶をメモしようと思っていたのにきれいなシーツのベッドへダイブした瞬間、寝た。

 

4/9日曜日

2時頃寝落ちたのに6時にパキッと目が覚める。軽く二日酔い。最近ずっと起き上がる時の倦怠感がひどかったのに、さっと起き上がれた。好きに一日行動した効果が出てるのかな。

 

きのうの余韻でくるりを流しながら身支度。琥珀色の街、上海蟹の朝の歌詞 ”小籠包じゃ足りない、思い出ひとつじゃやり切れないだろう” を聴いて、ここは神戸だとあらためて思い出した。元町まですぐそこだけど、そこまでいく体力は無いがミントの中に小籠包の店があったはず。すぐに帰らないで、点心を食べに行こう。

 

琥珀色の街、上海蟹の朝

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上海蟹食べたい あなたと食べたいよ

上手に割れたら

心離れない1分でも離れないよ

上手に食べなよ こぼしても いいからさ

 

こぼしてもいいからさ

の優しさがいいですね、この歌詞ね、結局全部いいんですよね。

 

チェックアウトして、ミント神戸へ。レストランフロアに着いたら11時すぎ。中華のお店の前に行くと、すでに待ってる人が何組も・・・。軽い二日酔いとフェス疲れで待ってる間にまた寝てしまいそうになり諦めて、うどんが美味しいお店へ。野菜もたくさん食べられるしっかりコースみたいなセットにした。身体が野菜とうどんと白ご飯も欲していたらしい。

ミント神戸 - KOBE LIFESTYLE 大人を楽しむミント神戸

 

スタバでコーヒーも飲み、ちょっと散策。旧居留地から海岸通を歩く。建物が趣きがあって眺めて歩くのが面白い。ドアの装飾とか、柵とか。

 

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いつ来ても、なんとなく歩いてる人がみなさんおしゃれに思う。同じ関西の大阪に住んでいるのに街ごとに雰囲気が違う。荷物を詰めたバックパックを背負って、カットソーと綿パン、雨用ハイカットコンバースくるりキャップで、ぼんやり歩いてる自分だけが浮いてるように思ってしまう。ちゃんとした人は、こんな時にカジュアルなワンピースを着替えに持ってきておくんだろうなと、同世代用雑誌の特集で読んだ記事などを思い出す。歩くだけ。歩くだけですすみませんと心で唱えながら歩いてると、海岸通に出た。目の前は海。

 

港なので渚は無いけど、遠くに見える穏やかな波を眺めて、くるりの海にちなんだ曲をいくつか思い出しながら歩き続けた。

 

潮風のアリア

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思い出と生き方はいつも釣り合わないものだ

何度でも間違えればいいさ

星がいま 流れたよ

 

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誰も知らない 心の窓辺

渚は今宵も しらばっくれてる

寄せては返す 波音に埋もれ

心の凪を水鏡に映す

 

アルバム「天才の愛」も名曲ばかり、これも年齢ごとに響き方が変わりそうなアルバムだと思って何回も聴いてる。

 

元町まで行かず三ノ宮駅へ戻る。阪急に乗るつもりが、疲れた身体は無意識に一番近いJRの改札を通っていた。

 

去年の京都音博と今回のKOBE SONOSONO、どちらも前泊から翌日まで会場付近に宿泊して、観光も兼ねた旅としても楽しめた。もっと前なら京阪神は日帰りだったけど、すぐに家に帰れる近場のエンタメ遠征旅として、これからの楽しみの一つになった。