lensdiary

日記。観たもの、聴いたもの、読んだものについて思い浮かんだこと。感想はネタバレを含んでます。

Nスペ アタッチメントとは? を見て

NHKのプロジェクト君の声が聴きたい。

昨日5/4、テレビとラジオの特番を見ました。

若い人の悩みや夢は常に真剣で、大人にとってはささいなことに見えても本人にとっては重大で深刻で、ここにいていいのか、生きていていいのか、と追い込まれている人がたくさんいることを明確にした内容でした。

 

特集サイトに"声"がたくさん集まっています。

https://www.nhk.or.jp/campaign/koe/kodomo/voice_list.html

 

 

私自身否定されて育ったのもあってか、誰にも言えない悩みと一緒に生きてきて、特に音楽を聞いて情報を集めながら辿り着いた考えは、若い人の悩みや叫びはまるで社会の鏡だと思うようになりました。特番を見ながら、楽しく朗らかにカジュアルにコミュニケーションをとって前を向くのも良いことだけど、一方で今はより孤立感や深刻さが増しているから、大人が変わらずそのままの姿勢でお金や手を差し伸べるだけではなく、大人も自己を見つめて、それぞれが居心地が良い場所を整えていく必要があると、自戒反省込めて考え直しました。

 

昨夜のNHKスペシャルに出演されていた10〜20代の方々の率直な悩みや意見は、いま起こっている人間関係での問題が浮き彫りになる、とても貴重な言葉でした。

 

一人で悩みを抱えてしまわないように、理解を深めたり、解決策として紹介されたアタッチメントとアタッチメントスタイルの分析は、小学校中学校から必須科目にしてもらいたいぐらい重要で、大人に向けては人権意識と併せて学び直しが必要なテーマだと思います。

アタッチメントスタイルの型が紹介されて、ゲストの中村倫也さんとサーヤさんが診断を受けて何々型だと知る様子を見ながら、知ることは大事だけど型に当てはめすぎて苦しんだ私はこの伝え方のまま進むと危険…と一瞬不安になりましたが、その後、型で人を否定しないようにと説明があり、遠藤利彦先生が何々型だからダメということではないと解説されたのが、安心できてとても良かったです。

https://x.com/nhk_n_sp/status/1786755707041435883?s=46&t=iV5LRiW7TsiJIvE8kOttvg

ダイジェスト動画

https://youtu.be/Up7Pf5j_ACc?si=zHb-4I7QMc9D3nYY

 

 

 

中村倫也さんとサーヤさんが、今でも不安に思ったり、弱い部分があると発言されたのも良かったです。視聴者は、つい芸能界で活躍されている方々に対して、成功されて悩みに打ち勝った、乗り越えてこられた強者だと勝手なフィルターを通して見てしまいます。職業上の特性や立場で見え方の違いはあっても、見え方そのものがその人の本性ではなく、どんな立場の人でも不安や悩みを抱えるのは全員同じです。

いろんな立場の人に、できるだけフラットに対応したい。年齢や学生だから、といったフィルターをできるだけはずして、その人が言葉や表現されることに意識を向けていきたいと思ってます。

 

 

君声プロジェクトメンバーの中村倫也さんが好きで作品を見てきて、舞台や映像での表現の面白さはもちろん、THEやんごとなき雑談(エッセイ)を読んだ時に、自意識にとらわれて悩む姿や紅白出演前の気持ちの揺れ動き、超多忙で息ができないと苦しさを表現された文章を読んで、ご自身の心の機微の見つめ方、捉え方から滲み溢れる人間らしさが伝わってきました。

人前に立たれている方々は、客席から無責任にあーだこーだと言いたい放題の私たちよりも、抱えられている責任は想像以上で、常に人の心の奥底まで見続けているんだろうなと思って、ずっと応援しています。

 

 

 

 

自戒と反省。

アタッチメントや私が悩んでいるセクシャリティの分析など、そのほとんどが海外発信、海外でのSNSのトレンドから気がつく状況について、何もわからなかった頃に比べて良くなってるけど、もっと近くの悩む人に気持ち的に手を差し伸べるような発信をしていけないか。

TRPなどイベントや交流会の盛り上がりや、それぞれの特徴ごとに発信する人が増えて、SNSを使う人には届きやすい。でも、SNSYouTube、ウェブを見られない人がアクセスできる情報源はどうか?

書店の無い地域が増えても、図書館はどうにかして続けてほしい。個人で特徴のある書店をオープンされたり、ZINEや自費出版、同人誌で発信という方法もある。

インプットとアウトプットのやり方を、実現化する為に考え直そう。

自分の思い込みから相手にアドバイスするのをやめて、目の前で苦しさをかかえる人は何が必要なのかを"型"や"分類名"は参考にしつつ、その人それぞれに向き合っていければ…。

群れるのは苦手なので、仮想空間かどこかで誰でもひとりでくつろげる静かな場所を作っていきたい気持ちが少し萎えていたけど、やっぱり何らかの形にしていきたい。