lensdiary

日記。観たもの、聴いたもの、読んだものについて思い浮かんだこと。感想はネタバレを含んでます。

思いつくまま今の気持ち

 

応援している好きな人がスキャンダルや事件に関係した、当事者だったとされるニュースを目にした時、私の頭の中は、自分で嫌になるぐらい冷静に現実的に判断する私と、その人に本当に悪いところがあったのならちゃんと清算して、問題と向き合って、前を向いて一からやり直して、また元気な姿を見せてほしいと願う感情的な私が同時進行してフリーズする。

 

いま大騒ぎになっている話題は、被害者の方々と加害側の和解には相当時間がかかるだろうなと思ってる。テレビ局との繋がりとか今活躍してるアーティストさんの今後とか、全部をごちゃ混ぜにして考えないように現実的に考える私が感情的になる私を抑えようと頑張っている。とにかく被害者の救済を一番に頭に置いて、でもそこからほかのごちゃごちゃも考えていくとブラックボックスが大きすぎて虚しくなってきて、しばらく静観しようと思う。

 

もし、自分にエンタメが好きでその道に進みたい夢を持ってる子供がいるとして考えると、今公表された内容、姿勢、状況では、全く安心できないから子供を預ける気にならない。目標にするの別の国に変えない?と提案したくなる。

もし大金持ちの投資家としたら、いまの状態では投資を続けるのはとてもリスクが高いと判断してしまいそう・・・。

エンタメを作る影響力の大きい会社として、いまうやむやに問題に蓋をして終息させようとするのではなく、この際、膿を出し切って、被害者の方とちゃんと向き合って救済、補償して、名称も幹部も一新して出直しますって姿勢を見せてくれた方が、他の業界でも性被害に遭って声をあげられない人のきっかけになったり、訴えられた立場側の対応の参考として、問題解決の道を作るんじゃないかなぁと素人ながら思ってる。

 

才能あふれるアーティストさんには活動を続けてほしいけど、問題が全て解決されていない間は、強気な発言をするのは一部のファンの人にとっては嬉しいアピールだろうなと思いつつ、刑事事件レベルの内容であることを理解されているのか疑問を感じて、白々しく思ってしまう気持ちが心の中に溢れてくる。

 

でも個人的に、モラルみたいなものをとっぱらった深い部分にある本音では、いま話題の人たちに限らず、好きな人たちに何か問題が起きた時、その人をキャンセルして終わりにさせるのは違うと思う。ステージと客席の間の空気を全員で揺らして受け取った楽しさは紛れもない事実で、日々過ごしていく目標が作れたり、生きる希望が持てた自分の記憶、思い出まで否定して消したくない。その瞬間、表現者から私が受け取った輝かしいメッセージには他の誰にも傷をつけられたくない。感動に対する感謝の気持ちに意識を向けて、その人がいつかまた別の道であっても元気で過ごしていってほしいと考えたい。

 

それでも、ニュースの衝撃とパニックのあまり、反対意見や疑問を出す人を攻撃しない方がいいと思うけど・・・。被害の大きさと司法判断によっては、世間に出られなくなるパターンもあるし、そんなことが起こった時は悔しくて悲しいけど事実を受け入れるしかない…。

 

芸能界だから、という特別視を抜きにして、人権を大切にする姿勢を示して広い視点で解決していってほしいと思う。これからどう進むのかしばらく見ていきたい。