8/31 土曜日放送 第1話『パニック症』
内容に触れてますので、何も知りたくない方は下記の公式リンクをご参照ください。
予告動画で症状が出てる瞬間の場面は映ってます。もし、しんどい症状をかかえていらっしゃっている方で、少しでもフラッシュバックの不安がある時は別の日に見るなど注意が必要かと思います。
私もパニック症の経験があり、予告動画が公開された時に見る前に少し不安になり、少し時間をおいて部屋で落ち着いてる時に見ました。何年も症状が落ち着いていても、まだ急に起こりかけることがあります…。
放送記念で原作4話分が無料公開されてます。
症状の解説がわかりやすく、弱井先生含めキャラクター全員の生き方は、読んでいてグッ🥲ときます。
弱井先生役 中村倫也さんのインタビュー動画。1:51から、ドラマ化の意義をお話しされていました。
『知ってもらうこと』
とても大切な第一歩だと思います。
リンクが上手く表示されてませんが、YouTubeのNHKチャンネルから見られます。
🥖🥖🥖🥖🥖🥖
精神科医の七海仁先生がストーリーを書かれている原作(作画:月子先生)のドラマ化。
原作の暖かい雰囲気、症状の説明と治療のプロセスの丁寧さが、映像に全て詰め込まれていました。弱井先生(中村倫也さん)のセリフにある『こんなことで』と思ってしまいがちな些細な不調、内科で異常なしと言われても身体に症状が出たり、コミュニケーションが上手く取れないなどの悩みは、精神科へ相談できることがわかる内容でした。
舞台の病院、"新宿ひだまりクリニック"の建物、内装の居心地良さそうな雰囲気と、弱井先生と看護師の雨宮さん(土屋太鳳さん)の誰でも受け入れてくれる暖かいキャラクター像は、本当に今すぐ予約したくなりました。
1話のゲスト夏帆さんが演じる雪村さんは仕事と育児に追われるシングルマザー。通勤電車でしんどくなってしまったところ、駅のホームに偶然いた弱井先生に応急処置をしてもらいます。
弱井先生は、医者としての動じない軸を、患者に信用してもらいやすい柔らかな表情と口調とともに同時に表現されていました。
微笑みすぎ、優しすぎてもあやしい…と思ってしまうので、穏やかに柔らかい表情と患者との目に見えない距離感のバランスの良さが弱井先生への信頼度に繋がってます。
土屋太鳳さんの看護師雨宮さんも、クリニックへ優しく受け入れてもらえて、真剣に患者さんに寄り添いながらも合間に出るちょっとおもしろい反応が軽く笑えて、気構えずフラットな気持ちで見やすかったです。
インタビューで中村倫也さんは、"病"が主人公だと言われているのを読みました。1話を見て、その言葉のとおり、雪村さんがどうして発作が出たのか、症状の原因と社会構造の矛盾、人間の避けられない複雑な感情(元夫や義母への気持ち)も浮かび上がり、乗り越えるために大変な生活環境でも誰かに頼る、助け合うことも重要だとわかる描き方でした。
誰かに頼る。
"誰に"伝えるのか、どの人にお願いできるのか、なかなか難しい一歩ですよね…。
🏠
患者に寄り添って、医者としてキッチリ距離を取りながら親切に向き合ってくれる先生は、正直なところ、現実で出会うのはとても難しいです。良い病院は予約できても数週間後や翌月、やっと診察してもらえると思って行ってみると数分間だけの問診、出された薬を飲んでみると強すぎるか、身体に合わなくて副作用でさらにしんどい。また別の病院を探すジプシーのような状態に戻る。病院探しで心が折れます。
弱井先生と雨宮さんのいるひだまりクリニックを予約したい(切実)
📺📱
配信もされていて、来週9/7土曜日の夕方には1話の再放送があるとのことです。
次回は『双極症』
クセが強い、極端な性格の人と嘲笑してり切り捨てるのではなく、その人に何が起こっているのかを知って向き合うことは、長く一緒に過ごす為に大切だと思います。
とても興味深い第二話です。