lensdiary

日記。観たもの、聴いたもの、読んだものについて思い浮かんだこと。感想はネタバレを含んでます。

フェスにひとりで参加すること

 

音楽フェスの一人参加。2000年か2001年のフジロックサマソニか、そのあたりから。

 

その当時、同じ音楽を好きな知り合いが周りにいなくて、でもどうしても聴きたくて、イベントのBBS(知らない人は検索してみてね)調べるとちらほら女性一人参加の人の書き込みを見つけて、よし行こう!と決心して行き始めたと思う。

 

"洋楽"やランキングに入らない、テレビに出ないアーティスト、バンドさんの音楽を知っていること、好きと思うこと、聴いていることが、その頃私の周りにいる人たちには全く理解できなくて不思議だったみたい。

 

ン十年前の会話

彼氏が洋楽好きなんやろ?→違うよ

家族がそういう音楽好きなん?→いや、姉も知らないバンドさんたち

そんなん聴いてカッコつけて→ええカッコしたいから聴くとか考えたことなかった

生意気やわ→はあ???

たいていこの会話の最後は、

→テレビ出てないやん、カラオケにないやん、なんでその人たち知ってるの?どこで知るの?→ラジオで聴いて、タワレコにCD買いに行って、音楽雑誌も読んで(WEBが一般的じゃなかった頃)→ふーん?変わってるなあ

 

変わってないよ。ただ、聴いて楽しいな好きな音やなと思って、もっと聴きたいな、と思っただけ。

 

 

その後フェスには、数回、お目当てのアーティストのファンでこれまた偶然知り合った仲良い人たちと一緒の時もあったけど、それぞれ住んでる地域や職業がバラバラ、休みのタイミングも違うので、出発から一緒ということはなく、基本現地集合、各自自由行動、途中すれ違いで会う、食事かビールで乾杯の時、終演後に集まるとか、ずっと一緒に行動することはなかった。

 

知り合う人たちも、一人で音楽やパフォーマンスに浸りたい人が多いのは偶然か、引き寄せあったのか。

ひとり参加が珍しくなくなってきたけど、まだたまに珍しい人間を見るように眺められることがある。

こっちに聞こえるようにひとりで来るとか無いわぁって話す人もいる。ちゃんと聞こえてますよ。

私は私、そちらはそちら。

それぞれがそれぞれでごきげんさんやったら、それで良いの。

 

ライブハウス(心斎橋にあった頃のクラブクアトロ)に通いだした頃、見た目60〜70代のお姉様がラモーンズTシャツ着て一人でライブに来られてた姿がカッコよくて憧れになってから、私は何歳になっても音楽好きババアで生きると決めてるんです。