lensdiary

日記。観たもの、聴いたもの、読んだものについて思い浮かんだこと。感想はネタバレを含んでます。

ミュージカル「ルードヴィヒ」雑感その2

ミュージカル「ルードヴィヒ」を観て思ってること、まだあります。

ネタバレしてます。

 

劇場で観たのは、

2022.11.19(土)昼と夜 大阪 シアタードラマシティ

昼は、下手側後方。夜は、センター上手寄りヒトケタ台前方(一番前ではない)

配信は、11/13東京千穐楽ライブ配信と11/30仙台大千穐楽アーカイブ配信を観た。

 

先に書いた感想

lenwst.hatenablog.com

 

lenwst.hatenablog.com

 

 

祝 映画化

KYODO OSAKAさんの大阪公演ダイジェスト映像。よみがえる感動。


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2022.11.30(水)仙台 電力ホールにて大千穐楽無事閉幕!

全29公演完走 おめでとうございます!

お疲れさまでした‼

 

あと、祝・映画化✨2023.2.24から、東京2週間、その他地域は1週間限定。


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musical-ludwig.jp

 

 

👇ようやく感想メモ👇

木下晴香さんのマリー

マリーさん大好きです‼(突然の告白)晴香さんの歌も全部聴き惚れた。後半に進むほど伸びやかに、一番後ろの席まで突き刺さってくるような心に響く歌声が本当に素晴らしかった。あと、マリーのセリフと歌詞の全てが前向きで、今の時代よりもっと男性優位の社会の中で建築家になりたい夢を実現するために闘う女性像としても良かったし、自律心が強く固定概念にとらわれずに自分の意志を貫き通して生きる人だったのが、どこまでもついていきたくなった。

 

ルードヴィヒがローズハウスの屋根裏でピアノで弾いていた曲から勇気をもらって、前向きに行動できるとイキイキとしながら語った雰囲気がキラキラしていて素晴らしかった。

 

離れ離れになるウォルターの件があったにしても、ルードヴィヒ本人となんの接点もないのに、勝手に裁判所へウォルターをルードヴィヒの弟子としてウィーンに住めるように申請して、決定されたら即自宅へ押しかけるって、勢いありすぎなの本当に面白かった。ルードヴィヒ本人とわかった時の、ウォルターときゃあきゃあ喜ぶのが推しと対面できた時の完璧なファン像に見えて(ここ、遼大さんとアンナさんのきゃあきゃあの雰囲気の違いも楽しめた)、その後の「以前、以前以前以前!失礼します」と言いながら無理やりルードヴィヒの耳に補聴器をつっこもうとするやり取りもめちゃくちゃ面白かった。とにかく明るい。芯が強い。前向き。失意のどん底にいるルードヴィヒと対照的。ウォルターがさっき先生が銃持ってたとばらした時に、驚いても即、そんなこといけません!とまっすぐ諭そうとしたのが、心を閉ざしたルードヴィヒに響いてマリーには好意的に接することができたんだと思う。

 

ルードヴィヒが泣いて叫ぶ場面は、倫也さんと福士さん二人でステージいることが多いのでうっかりしていたが、泣いたり弱みを表現するのはひとりの時がほとんど。でも才能があるウォルターのピアノを聴き、真っ直ぐ接してくれるマリーにだけは、この初めて出会った夜に「つらいんだ」と弱弱しく涙声で心情を告げたのが、深く心に残った。やっと自分の弱い部分を見せられる人と出会えたのに帰してしまい、さらにそのあとウォルターに起こったことで、マリーと離れてしまうことになり、ルードヴィヒの苦悩は聴力だけじゃなく、精神的にも人から受けられる暖かさを失っていくのがつらすぎた。

 

マリーは、セリフと歌詞がとにかく心に刺さった(ちゃんと覚えてない涙。ニュアンスで)

何かに怯えて何もしないで生きることに何の意味があるのでしょう

人々の人生を反映した家をつくりたい

私は闘う準備ができているのに、馬鹿な男たちは闘う準備もしない

 

カールを束縛するルードヴィヒへ忠告する歌の、二人がお互いに言いたいこと言い合うのに会話にならずすれ違ってる掛け合いが迫力と聴き応えあって、ずっと耳も目も全開になってた。そのあとカールも含めて、ビシッと叱るのが絶対逆らえない言い方で、ルードヴィヒがこの私に説教をしようと言うのか!?って憤ってたけど、観ながら心の中で、先生、マリーに反抗するのはもうやめときなはれ…って思ってた。

 

真っ直ぐなマリーの言葉の響き方がルードヴィヒと対比になっているように思えて、カールへの執着や、開いているようで本当は心を開いていない、人気作曲家の表の顔と真逆の孤独感や冷え切った暗闇がすぐそばにある雰囲気がさらに伝わってきて、晴香さんと倫也さんの迫力が際立って素晴らしかった。

 

ほかにもいっぱい心に響いたこと言って、歌ってた。

もう、マリーの言う事は全部素晴らしい!

 

15年ぶり?にルードヴィヒと再会して二人で飲んで話す場面が、なんとも和やかで(でもマリーがある意味男らしくてほほえましい)ずっとこんな日々だと良かったのになあとか思ったり。

 

人をだまして、偽りの格好で、とルードヴィヒに言われてしまったけど、扉や壁をすり抜けて前に進むために見た目を変えて学びと挑戦をやめず、とうとう修道女として名前も変えて女性たちを教えるまでになったマリー。この生き方も、難関を突破して生きる”歓び”を表わしていたと思う。ルードヴィヒの手に負えない人ですね…。もしずっとルードヴィヒのそばでマリーも過ごしていたら、穏やかに生きることができたとしたら、第9は生まれなかったのかもしれないな、とか考えてしまう。

 

わたしには、このステージのルードヴィヒ(中村倫也さん)が全身全霊で放った強火を、さらにキャンプファイヤー並みの強火にまで着火させて第9”歓喜”の盛り上がりに繋げたようなイメージのあるマリーが、小さな灯りを手にしてステージ開始すぐに登場し、最後はマリーがその灯りを消して静かに終わったのも、心に深く残る流れで感動が止まらなくなった。

 

高畑遼大さんと大廣アンナさん(Wキャスト)

歌声や立ち姿だけでも軽やかに希望にあふれてキラキラしていて、倫也さんのルードヴィヒを走り回らせたり、こそばせあいで暴れたりした動きでも、心情的にも翻弄していてとても良かった✨

ラストの曲で、この少年ルードヴィヒが「失ったのは耳だけじゃない」と低い音で落ち着いて歌い、福士さんが続けて歌う後ろを抜けて、倫也さんのルードヴィヒの手を取りに行く様子までの一連の流れを見て、頭の中を一気に、ほぼ2時間弱倫也さんルードヴィヒの苦しみもがいた姿が走馬灯のように駆け巡り、感動的な詩を優美なメロディーで3人一緒に歌うのを聴いて、さらに泣けた。お二人の軽やかさや天真爛漫さの雰囲気の違いも楽しめて、本当に素晴らしいルードヴィヒ、ウォルター、カールだった。

 

思うことはまだまだある。いったん区切る。続きはその3へ(今後書く予定)

 

🎥🎥🎥🎥🎥

ムビチケの使い方

映画の前売り券は、特典付きムビチケがトップコートオンラインで先行販売開始…(特典ステッカーがランダムで悩ましい。サンプルが全部良いショット!)

ムビチケオンラインも発売されるとのこと。

 

📱ムビチケの使い方わからないとつぶやいている方をよくお見掛けする。念のため、自分のためにも使い方👇

 

前売りムビチケカードを買う時は、日時・座席の指定はまだできない。

観たい映画館の座席予約が開始されたら、劇場の予約ページなどで日時と座席の予約ができる。(当日現地での予約は別の方法)

予約する前に、買ったカードの裏面右上にある金?銀?のスクラッチ部分をコインなどで削って、記載されてる暗証番号が見えるようにしておく。

 

この裏面を削るのが嫌で、1回しか観に行けないのにカードとオンライン両方買って、観に行く時はオンラインで購入したムビチケのコードと暗証番号使って予約してしまったり…。空に近いおサイフをさらに軽くしていってる…。

 

ムビチケオンライン(カードが無い)の使い方は少し違うので、予約する前にガイドを読んで落ち着いて予約しましょ…。

(私へ。上映開始直前に慌てて予約して、駅改札から全力で走って劇場に行くことのないように)

movieticket.jp

 

 

 

上映期間が短いから、予定やりくりして時間をあけておかないと。

とにかく、映画として、良い音響で、表情とか寄って観れるのが楽しみ。

 

(ステージを観ながら自分の中で好きなカット割りが出来上がってしまうから、ライブ配信はそっちじゃなくてあっち映してほしかった…と思ってしまう。舞台配信やライビュ見る時によくある笑 でもライブなので、その時の雰囲気を楽しむことにしてる。)